

推し活編の「周りに推しは?」は、3,438件の回答があって「公言してる」が81%、「隠しがち」が19%でした。推し活編100問を票の偏りが大きい順に並べると15位、集計対象1,000問では103位です。推し活編は1問あたりの回答が2,900件前後で、恋愛編や食事編に比べると小さな母集団だという点は、先に断っておきます。
「周り」がどこまでを指すかは、答えた人しだいです
この質問の「周り」には範囲の指定がありません。家族なのか、学校や職場の人なのか、SNSでつながっている人なのか。友達には話しているけれど職場では黙っている、という人がどちらに丸をつけたかは、この2択からは分かりません。「隠しがち」も、「がち」とついているとおり、いつも完全に隠しているという意味ではありません。
場面をひとつ置いてみます。休み明けに「週末なにしてたの?」と聞かれる。本当は遠征してライブに行っていたけれど、「ちょっと出かけてました」で済ませる。その人が夜、推し活編のクイズを作っていてこの質問にたどり着いたら、少し手が止まるはずです。



推しを身の回りに置く答えは、ほかの2択でも多数派です
同じ推し活編から、推しを身の回りに置いたり、外に見せたりする行動を聞いた2択を並べてみます。「スマホの壁紙は?」は3,503件のうち「推しにしてる」が73%。「推し用アカウントは?」は「ある」が63%でした。
同じ編でも、設問ごとに答えている人が一致するとは限りません。測っているものもそれぞれ違います。スマホの壁紙はロック画面を見られない限り人の目には触れませんし、推し用アカウントは、知り合いとは分けて推し活をするために作る人もいます。つまり、どちらも「公言」と同じものではありません。並べて言えるのは、別々の2択で、推しを身の回りに置く側の答えがどちらも多数派だった、というところまでです。
公言・壁紙・推し用アカウント・布教。推し活編の4問
周りに推しは?
公言してる 81%隠しがち 19%
スマホの壁紙は?
推しにしてる 73%別のもの 27%
推し用アカウントは?
ある 63%ない 37%
布教は?
ガンガンしたい 56%そっと推したい 44%
そのなかで「布教は?」だけは、「ガンガンしたい」56%、「そっと推したい」44%と、真ん中に近いところで止まっています。布教は相手を巻きこむ行動なので、推しがいると知られることとは別のハードルがあります。好きなものを話すことと、相手にも好きになってもらおうとすることは、同じ延長線上にあるとは限りません。
恋愛編の似た質問では、秘密寄りが多数派でした
恋愛編には、形の似た質問があります。「友達に恋人を?」は51,145件の回答があって、「紹介したい」が44%、「しばらく秘密にしたい」が56%。こちらは秘密にしたい側が多く出ています。
ただ、この2問を比べるのはかなり慎重にしたほうがよさそうです。回答の件数も、答えている人の顔ぶれも大きく違います。聞いている中身も、「推しがいることを周りが知っているか」と「恋人を友達に紹介したいか」で同じではありません。紹介は相手本人を人に会わせる話ですが、推しの公言は自分の好みを話すだけで済みます。別々の2択で出た向きが違った、という以上のことは言えません。


推し活のクイズを作る、という条件
最後に、データの取れ方を疑っておきます。推し活編の回答は、推し活の質問をわざわざ選んでクイズを作った人たちのものです。自分の推し活を友達に当ててもらう遊びを選んだ時点で、少なくともクイズを送る相手には、推しがいることが伝わります。「隠しがち」を選んだ19%も、その相手には話している可能性があります。この編で「公言してる」が多く出ることには、遊び方そのものから来ている面がありそうです。
逆に、推しのことを本当に誰にも話していない人は、推し活のクイズを作って友達に送る場面そのものが少ないかもしれず、集計に入りにくい層だと考えられます。
この一問で分かったのは、推し活編のクイズを作る人たちのあいだでは、周りに推しを話している側の答えが81%でまとまることです。分からないのは、その「周り」が誰までを指しているのか、そして推し活編を開かない人が同じ質問にどう答えるのか、です。