ダーク・本音編の「サボりは?」は、43,346件の回答があって「計画的にする」が80%、「罪悪感でできない」が20%でした。ダーク・本音編100問を票の偏りが大きい順に並べると9位、集計対象1,000問でも108位です。偏りの大きさだけ見ればはっきりした結果ですが、この数字をそのまま「みんなサボっている」と読むのは早すぎます。


この2択には「サボりたいと思わない」が入っていません
選択肢の組み立てを見ると、どちらもサボりたい気持ちがある前提で書かれています。「計画的にする」はサボる側の答えで、「罪悪感でできない」も、サボりたい気持ちを罪悪感が止めている、という形です。そもそもサボろうと思わない人には、ぴったりの選択肢がありません。そういう人がどちらを押したのかは、この集計からは分かりません。
「サボり」が何を指すかも決まっていません。学校の授業、仕事、部活、家事、自分で決めた筋トレ。たとえば金曜に休みを入れて、木曜までに仕事を前倒しで片づけておく人がいたとして、それを計画的なサボりと呼ぶか、ただの段取りと呼ぶかは人によって違います。休憩を少し長めに取るだけでサボりと感じる人もいれば、欠席まで行かないとサボりとは呼ばない人もいます。
進め方を聞くと、「計画的」の比率はずっと小さく出ます
「計画的」という言葉は、性格・価値観編の別の2択にも出てきます。「物事の進め方は?」は34,334件のうち「計画的」が22%、「ノリと勢い」が78%。「締め切りは?」も「ギリギリ火事場」が75%、「前倒しで終わらせる」が25%でした。
同じ「計画的」という言葉でも、別々の2択で出た比率はほぼ逆向きです。ただし、編が違えば答えている人の顔ぶれも違うので、同じ人がサボりだけ計画的にしている、とは言えません。測っているものも違います。物事の進め方の「計画的」は日頃のやり方全般についての自己評価で、「ノリと勢い」と比べて選ばれています。サボりの「計画的」は、「罪悪感でできない」と比べて選ばれています。対になっている言葉が変われば押しやすさも変わる、ということは十分にありえます。



サボり方・進め方・締め切り・ルール違反。「計画」をめぐる4問
サボりは?
計画的にする 80%罪悪感でできない 20%
物事の進め方は?
計画的 22%ノリと勢い 78%
締め切りは?
前倒しで終わらせる 25%ギリギリ火事場 75%
ちょっとしたルール違反は?
バレなきゃOK 76%小さくても気になる 24%
ダーク・本音編で「計画的」を押すということ
ダーク・本音編には、小さな規則破りを聞く2択がほかにもあります。「ちょっとしたルール違反は?」は45,447件のうち「バレなきゃOK」が76%。「絶対バレない不正があったら?」では「正直自信ない」が70%、「誘惑に勝てる」が30%でした。別々の2択ですが、どちらも少し悪いほうの答えが多数派になっています。
この編は、ふだん言いにくいことを答える場所として用意されています。そしてリカイドの2択は、作った本人が答えたあと、友達に当ててもらう前提で押されます。「サボりは計画的にする」は、正直な申告であると同時に、要領のよさを感じさせる言い回しでもあり、友達に見られても笑い話にしやすい答えです。反対に「罪悪感でできない」は、まじめすぎると突っ込まれる可能性のある選択肢です。どちら向きに、どれくらい数字が動いているかは測れませんが、見られる前提の答えだという点は差し引いて読む必要があります。
20%の「罪悪感でできない」を、ただのまじめな人とまとめるのも早いです。サボったあとに気が休まらないと分かっている人もいれば、サボった分をあとで取り返すほうが大変だと感じている人、サボる余白のない予定の中にいる人もいるはずです。罪悪感という一言には、いろいろな事情が入りえます。

この一問で分かったのは、サボりを聞かれたときに「計画的にする」が80%を占めたこと、そして「計画的」という言葉が、置かれた2択によってまったく違う比率で出ていることです。分からなかったのは、実際にどれくらいの頻度でサボっているのか、そしてサボりたいと思わない人がこの2択でどちらを押したのか、です。