お風呂で歌うかどうかは、ふつうは誰にも見られていない時間の話です。リカイドでは、それを友達に当ててもらうクイズの一問として答えます。日常・習慣編の「お風呂で歌う?」は、ひとりの時間についての答えを、人に見せる前提で集めた質問だとも言えます。
結果は、36,291件の回答のうち「歌っちゃう」が75%、「静かに入る」が25%でした。日常・習慣編100問を票の偏りが大きい順に並べると25位、集計対象1,000問では213位です。回答数の多い順で見ると、日常・習慣編では12位にあたります。


「歌う」ではなく「歌っちゃう」
選択肢の言い方を見ると、A側は「歌う」ではなく「歌っちゃう」です。つい口から出てしまう、という感じの言葉で、毎回しっかり1曲歌う人も、たまに鼻歌がこぼれる程度の人も、ここに収まる言い回しになっています。頻度も声の大きさも決まっていません。
反対側の「静かに入る」は、歌わないことを言うだけでなく、お風呂での過ごし方そのものを表した言葉です。目を閉じてぼーっとしている人、考えごとをしている人、さっと洗って出る人が、どれもこちらに入りえます。この75%は「お風呂で歌が出ることがある」くらいの広い意味を含んでいる可能性があり、どこからを「歌っちゃう」と感じるかは答えた人に任されています。
場面をひとつ置いてみます。昼間にお店で流れていた曲が、夜の湯船でふいに出てくる。サビの一節だけを何度も繰り返し、歌詞があいまいなところはハミングでごまかす。お風呂から出ると、家族に「ずっと同じところ歌ってたね」と言われる。「ちゃう」という言い方には、こういう本人が気づいていない感じも含まれていそうです。



お風呂の入り方と、人前で歌う場面の2択
同じ日常・習慣編には、お風呂の入り方を聞く2択もあります。「お風呂は?」は「湯船につかる派」が53%、「シャワーだけ派」が47%とほぼ半々で、「湯船では?」は「長風呂」が66%、「カラスの行水」が34%でした。歌うかどうかの2択には「湯船で」とも「シャワー中に」とも書いていないので、シャワーだけで済ませる人が答えても不自然ではない聞き方になっています。
人前で歌う場面を聞く2択は、遊び・スポーツ編にあります。「カラオケでは?」は「マイクを離さない」が39%、「聞き役にまわる」が61%で、マイクを持つ側ではない「聞き役にまわる」が多数派でした。ひとりの場で歌が出るかを聞いた2択と、人のいる場でマイクを持つかを聞いた2択とで、多数派の向きが違って出たことになります。
ただし、編が違えば答えている人の顔ぶれも違うので、同じ人がカラオケでは聞き役で、お風呂では歌っている、とは言えません。聞いているものも、「歌が出るかどうか」と「マイクを離さないかどうか」で別物です。言えるのは、別々の2択の比率として向きが違った、というところまでです。
お風呂で歌う・湯船かシャワーか・長風呂・カラオケ。別々の4つの2択
お風呂で歌う?
歌っちゃう 75%静かに入る 25%
お風呂は?
湯船につかる派 53%シャワーだけ派 47%
湯船では?
長風呂 66%カラスの行水 34%
カラオケでは?
マイクを離さない 39%聞き役にまわる 61%
友達からは見えない場所の答え
リカイドの集計に入っているのは、クイズを作った人が自分で選んだ答えだけです。そのクイズに友達が挑戦して、作った人がどちらを押したかを当てにいきます。お風呂の中は友達からは見えないので、当てる側は本人のふだんの様子から想像することになりそうです。作った本人にとっても、「歌っちゃう」は人によっては少し照れる答えかもしれません。どちらが押しやすかったのかは測っていませんが、見られる前提の答えだという点は頭に置いておく必要があります。
25%の「静かに入る」にも、いろいろな過ごし方が考えられます。お風呂を一日の中の静かな時間として使っている人もいれば、家族や隣の部屋に声が届くのを気にしている人、歌うこと自体にそれほど興味がない人もいるかもしれません。


この一問で分かったのは、お風呂で歌うかを聞くと「歌っちゃう」が75%を占めたこと、そして人のいる場でマイクを持つかを聞いた別の2択では、「聞き役にまわる」のほうが多数派だったことです。分からなかったのは、「歌っちゃう」がどのくらいの頻度や声の大きさを指しているのか、そして「静かに入る」を選んだ人がお風呂でどう過ごしているのか、です。