修学旅行の夜、旅館の部屋で誰かがかばんからトランプを出す。ケースから札を出して切りはじめたところで、「で、何やる?」と声がかかる。遊び・スポーツ編の「トランプなら?」は、その問いにそのまま2つの答えを置いたような質問です。
30,789件の回答のうち「大富豪」が51%、「ババ抜き」が49%でした。件数にすると15,797件と14,992件です。遊び・スポーツ編100問を票が割れた順に並べると5番目、集計対象1,000問で見ても44番目に入ります。


同じトランプでも、決まるものが違う2つのゲーム
大富豪は、手札を早くなくした順に順位がつくゲームです。最初に上がった人が大富豪、そのあと上がった順に富豪・平民・貧民・大貧民と階級が決まり、次のゲームでは大貧民が手札の中の強いカードを大富豪に渡す、というカード交換が入ります。革命や8切りのように、地域や集まりによって入れたり入れなかったりするローカルルールが多いことでも知られています。
ババ抜きは、隣の人の手札から1枚引き、同じ数字がそろったら捨てていくゲームです。最後までジョーカーを持っていた人が負けになります。全員に順位がつき、それが次のゲームに持ち越される大富豪と比べると、決まるのは基本的に負けた1人です。ルールの説明がほとんど要らず、トランプを覚えたばかりの子どもとも一緒に遊べます。
こうして並べると、この2択は好きなゲーム比べであると同時に、順位と手札の組み立てがあるゲームと、引く・引かせるの駆け引きが中心のゲームのどちらを思い浮かべるか、という比べ方にもなっています。ただ、選んだ理由は集計に残りません。戦略が好きで大富豪を押した人も、いつもの集まりでそれしかやらないから押した人も、同じ1件です。



勝負ごとを聞く、ほかの2択
遊び・スポーツ編には、ゲームや勝負への向き合い方を聞く2択がほかにもあります。「ボードゲーム・人狼系は?」は「大好き」が70%、「ルール覚えるの苦手」が30%。「ゲームや勝負ごとで負けたら?」は「本気で悔しがる」が63%、「笑って流せる」が37%でした。どちらも片側が多数派になっていて、トランプの2択ほどは割れていません。
ボードゲーム・人狼系の2択で「ルール覚えるの苦手」が少数派だったので、ルールの多い大富豪がもっと選ばれてもよさそうだ、と考えたくなるところです。けれど設問ごとに答えている人は同じとは限りませんし、「人狼系が好きか」と「トランプで大富豪を選ぶか」は、測っているものも違います。人狼が好きでもトランプはババ抜きという人もいれば、ルールを覚えるのは苦手でも大富豪だけは子どもの頃から手が覚えている人もいるかもしれません。言えるのは、別々の2択の結果として、片方は多数派がはっきりし、片方はほぼ半々だった、というところまでです。
トランプ・ボードゲーム・負けたとき。遊び・スポーツ編で勝負ごとを聞く3問
トランプなら?
大富豪 51%ババ抜き 49%
ボードゲーム・人狼系は?
大好き 70%ルール覚えるの苦手 30%
ゲームや勝負ごとで負けたら?
本気で悔しがる 63%笑って流せる 37%
半々の2択を、クイズに入れるということ
リカイドの集計に入っているのは、クイズを作った人が自分で選んだ答えだけです。友達はそのクイズに挑戦して、作った人がどちらを押したかを当てにいきます。51%対49%の2択では、「みんなこっちだろう」と多数派に賭ける手がほとんど使えません。頼りになるのは、その人と一緒にトランプをした記憶くらいかもしれません。
質問には「今やるなら」とも「昔よくやったのは」とも書いていないので、答えた人がどちらの気持ちで押したのかも分かりません。大人になってからトランプを出す機会が少ない人なら、思い出すのは修学旅行や親戚の家の場面で、そのときの定番を押した可能性もあります。
この一問で分かったのは、トランプの定番2つを並べると、票がほぼ半分に割れたことです。分からなかったのは、それぞれが順位のつくゲームとして選ばれたのか、いつもの集まりの習慣として選ばれたのか、そして「今やるなら」と「昔やっていた」のどちらの気持ちで答えられたのか、です。