


しろが逃げ込んだ「気が向いたとき」が、リカイドの遊び編でははっきり多数派でした。2択「ヨガ・ストレッチは?」に22,972人が答えて、「ちゃんとやる」が15%、「気が向いたら」が85%。遊び編100問を票の偏りが大きい順に並べると、この一問は3位に入ります。上にいるのは「公園に行ったらブランコ」(94%)と「クイズ番組は一緒に答えちゃう」(90%)で、どちらも好き嫌いの話です。習慣についての質問がその位置に食い込んでいるのは、少し毛色が違います。
続かないのは、ヨガだけではないようです
同じ人たちが答えた別の2択を並べると、よく似た形の数字がいくつも出てきます。「筋トレは?」は「三日坊主」が76%(約26,800人)。生活編の「寝る前のルーティンは?」は「バタンキュー」が79%(約22,800人)。「体調管理は?」は「食事と睡眠でなんとかする」が78%(約24,700人)で、サプリや栄養ドリンクに頼る側は22%でした。そして「姿勢は?」は「猫背気味」が75%(約25,100人)。
毎日ちょっとずつ、地味に、ひとりで積み上げる行動が、そろって少数派になっています。ヨガの15%は突出して低い数字ではなく、この一群の真ん中あたりに落ち着いている、と言ったほうが近いかもしれません。


運動そのものが嫌われているわけではありません
では体を動かすのが苦手な人たちなのかというと、遊び編の他の数字はそう言っていません。「習い事するなら?」は「体を動かす系」が55%で「ものづくり系」を上回ります。「運動会で燃えるのは?」は「リレー」が77%(約25,200人)。「海 vs 山」は海が79%。行事としての運動、勝ち負けのある運動、誰かと一緒にやる運動は、むしろ人気があるほうです。
差が出ているのは種目ではなく、条件のほうだと思います。リレーには相手がいて、観客がいて、開始時刻が決まっています。寝る前のストレッチには、そのどれもありません。始めるのも、終えるのも、やめてしまうのも、自分ひとりの中で完結する。習慣が続くかどうかを、意志の強さよりも「きっかけと環境が用意されているか」で説明する考え方は一般にもよく知られていますが、この並びはそれと素直に噛み合います。
15%の側にいる人たち
少数派を「意識の高い人」でひとまとめにすると、たぶん見誤ります。「ちゃんとやる」を選んだ人の事情は、いくつかに分かれるはずです。腰や肩に実害が出てしまい、やらないと困る状態から始めた人。部活や仕事で体が資本になっていて、ケアが業務に近い人。入浴後や朝の支度といった既存の流れに埋め込んでしまい、意識せずに続いている人。それから、単純にやると気持ちがよくて続いている人。
共通しているのは、おそらく「やる気を出して始めたわけではない」ところです。すでにある時間割の隙間に入り込んだものは残り、決意で始めたものから先に消えていく。85%と15%の差は、意志の差というより、置き場所の差に見えます。


続いているかどうかは、聞かれないと自分でも棚卸ししない類のことです。相手の85%を笑う前に、自分はどちらだったか。こういうのは面と向かって確かめるより、クイズにして出したほうが角が立ちません。