「予定ゼロでだらだら」51%、「ちょこっと外出」49%。32,714人が答えて、両者の差は数百人ぶんしかありません。リカイドの日常・習慣編にある2択「理想の休日は?」は、この編の100問でもっとも票が割れなかった一問で、全1,000問で見ても18番目です。
そして、休日を聞いた質問が半々になるのは、これが初めてではありません。遊び・スポーツ編の「休日に遊ぶなら?」は約33,400人が答えて、「おうち派」50%、「おでかけ派」50%。編もタイミングも違うのに、二度とも真ん中で止まりました。


「ちょこっと」が効いている
この2択は、インドア派とアウトドア派の対決に見えて、たぶんそうではありません。片方は「予定ゼロでだらだら」、もう片方は「ちょこっと外出」です。ちょこっとという一語が入った時点で、どちらの選択肢も「重い予定は入れたくない」という点では一致しています。争っているのは、家から出るか出ないかという細い一本の線だけです。
その線は、多くの人にとって前日まで確定しません。天気、財布の残り、前の日の疲れ。どれか一つが変われば答えが入れ替わる人は、2択のどちらに丸をつけても嘘をついたことになりません。境界に立っている人が多い質問ほど、集計は50%に近づきます。
計画そのものへの態度も、この読みと噛み合います。性格・価値観編の「物事の進め方は?」は約33,500人が答えて「ノリと勢い」が78%。遊び・スポーツ編の「旅行の計画は?」でも、「きっちり立てる」は約32,700人中46%にとどまりました。旅行という大きなイベントですら過半数が計画を立てない人たちに、休日の理想を先に決めさせるのは、そもそも無理筋なのかもしれません。



理想は割れても、朝は割れない
同じ日常・習慣編には、休日の実態を聞いた質問もあります。「休日の午前中は?」は約34,200人が答えて、「活動してる」が30%、「寝てる」が70%。理想を聞いたときはきれいに割れたのに、午前中の話になると7割が布団の側に寄りました。「昼寝は?」も約33,200人の75%が「する」です。
ここに出ている差は、うそというより、理想と午前10時の間にある距離だと思われます。ちょこっと外出したい気持ちは本物で、票の半分を占めるくらいには強い。ただ、その気持ちが起動するのは、たいてい昼を過ぎてからです。予定ゼロ側に丸をつけた人と外出側に丸をつけた人が、同じ土曜の朝に同じ格好で寝ているという光景は、わりと簡単に想像できます。
クイズとしては、いちばん質の悪い一問
リカイドの2択は、友達に解いてもらって正解率を出す遊びです。その観点で言うと、この一問は最悪の部類に入ります。相手がどちらを選んだかを推理する材料が、ほとんど残っていないからです。ふだん出不精な友達でも、理想としては外出側に丸をつけているかもしれない。よく出かける友達が、理想は寝ていたいと答えていてもおかしくありません。
偏りの大きい質問なら、多数派に賭けておけばだいたい当たります。51%対49%の質問では、その戦法が完全に無効になる。裏を返せば、ここを当てられる相手は、あなたの休日の過ごし方ではなく、休日に対する願望のほうを知っている人だということになります。当てられたら少し驚いていい一問です。
土曜の朝、予定は何もないのに、なんとなく出かける支度を始めてしまう時間があります。結局その日は一歩も外に出なかったとしても、支度を始めた事実のほうは残る。理想の休日という質問が半分に割れるのは、たぶんその往復を、全員が毎週やっているからです。