リカイドの2択は、思っているより偏ります。1,000問のうち、片方に75%以上が集まった質問は233問。9割を超えたものも17問あります。ところが日常・習慣編100問を「割れなかった順」に並べると、上位に妙な共通点が出てきます。5位「買い物メモは?」は作る48%、6位「折りたたみ傘は?」は常備48%、9位「充電器は?」は持ち歩く53%、12位「ハンカチ・ティッシュは?」は常備46%。そして15位が今回の一問「傘は?」で、26,748人が答えて「置き忘れがち」が55%、「なくさない」が45%でした。


同じ「ちゃんとしてる?」でも、家計簿は19%です
だらしなさを聞けば毎回半々になる、という話ではありません。同じ日常・習慣編の「お金の管理は?」は、約24,000人が答えて「家計簿・アプリでつける」が19%、「ざっくり把握」が81%。「部屋は?」は約31,500人で「きれい好き」が23%、「散らかりがち」が77%です。性格・価値観編の「物事の進め方は?」も、約32,800人のうち「計画的」は22%しかいません。
管理や段取りを聞くと、リカイドの回答者は2割前後まで沈みます。家計簿はつけない、部屋は散らかる、計画も立てない。それだけ揃っておいて、傘やハンカチや充電器の話になると、急に半々へ戻る。同じ「ちゃんとしている度」を測っているようで、持ち物の質問だけ別の物差しになっている可能性があります。
傘は、使い終わったときに手を離れています
雨の日を思い出すと、理由の一端が見えてきます。電車の網棚、飲食店の傘立て、コンビニの入口。傘は、使い終わった瞬間に必ず手から離れる持ち物です。しかも濡れているので、財布やハンカチのように鞄へ戻すこともできません。置く場所が、たいてい自分の体から離れたところにあります。
そのうえ、置き忘れが起きるのは雨が止んだあとです。持ってきた理由そのものが消えている状態で、人は店を出ます。忘れる条件がここまで揃っている道具は、日用品の中でもかなり特殊です。
つまりこの2択は、注意深さを測っているようでいて、傘という道具の形をなぞっているだけなのかもしれません。几帳面な人にも同じ条件で起きるのなら、結果が性格ではなく半々に寄るのは筋が通ります。折りたたみ傘の常備が48%、ハンカチの常備が46%と、どれも同じあたりに落ちているのも、持ち物には持ち主の性格が思ったほど乗らない、と読めば説明がつきます。



「なくさない」45%は、気をつけているだけではなさそうです
こちら側を「注意力のある人たち」でまとめると、たぶん取りこぼします。折りたたみ傘を常備していて、そもそもビニール傘を持ち歩かない人がいます。この選択肢を48%が選んでいる以上、けっこうな人数が重なっているはずです。
気に入った傘に相応の金額を払っていて、扱いが自然に変わった人もいるでしょう。雨の日は用事を入れない、という生活の形で回避している人もいます。置き忘れたことに気づいて取りに戻る習慣がある人は、結果としてなくしていません。どれも「気をつけている」とは少し違う話です。
見栄を張っても、得をしない項目です
リカイドの答えは自分のクイズになり、友達に送られます。印象を考えて選ぶ動機は常にあるので、数字は少し盛られている前提で読むのが基本です。ただ、傘の置き忘れはそこがほとんど効きません。なくさないと書いても株は上がらず、なくすと書いても失うものがない。55%対45%は、その意味でかなり素直な数字のはずです。
面白いのは、見栄が効きそうな家計簿や部屋の質問のほうが、19%・23%と低く出ていることです。盛れる場面でも、この人たちはあまり盛っていません。持ち物の質問が半々に並ぶのは、みんなが取り繕った結果ではなく、単純にそういう分布だから、と考えてよさそうです。


置き忘れの話は、たいてい具体的なエピソードとセットで出てきます。当たり外れより、そこから始まる話のほうが長くなる質問です。