5人に4人が、朝いちばんに口にするものとしてコーヒーを選びませんでした。
リカイドの2択「目覚めの一杯は?」に25,655人が答えて、「コーヒー」が19%、「お茶・水」が81%。食事ジャンルの100問のなかで、8番目に片側へ寄った質問です。朝の一杯といえばコーヒー、という定番のイメージからすると、ずいぶん差がつきました。



コーヒーが嫌われているわけではありません
同じ食事ジャンルの「コーヒーは?」を見ると、話が変わります。この質問には25,215人が答えていて、「ブラック」が38%、「ミルク・砂糖入り」が62%。飲まない人の選択肢がそもそも用意されていないとはいえ、コーヒーそのものを語る土台はあります。
さらに「スタバで頼むのは?」では、「甘いフラペチーノ系」が77%で「コーヒー系」の23%を大きく引き離しました。ここまで並べると、この25,655人にとってのコーヒーの位置がだいたい見えてきます。目を覚ますための道具ではなく、甘くしておやつのように飲むもの。だから朝いちばんの一杯という枠には入ってこない、という読み方ができます。
苦みを目覚ましとして使う習慣は、思っているほど共有されていないのかもしれません。カフェインで起きるという発想自体、コーヒーを日常的に飲む生活が先にあって初めて出てくるものです。


そもそも朝が弱い集団です
飲みものの話から少し離れて、朝そのものについての質問も見てみます。日常・習慣ジャンルの「朝は?」では「とにかく弱い」が73%、「朝の支度は?」では「ギリギリまで寝てバタバタ」が67%。心理・性格ジャンルの「朝型 vs 夜型」に至っては、夜型が85%を占めました。
「朝ごはん、毎日食べる?」でも「抜きがち」が53%とわずかに上回っています。極めつけは「髪を洗うのは?」で、夜派が87%。朝にできることを、片っぱしから前の晩へ移している姿が浮かんできます。
そういう朝の過ごし方をしている人に、豆を挽く時間もお湯を沸かす時間もありません。冷蔵庫を開けて麦茶を飲む、あるいは水道の水を一杯飲む。81%という数字は、飲みものの好みというより朝に残された時間の長さを映しているようにも見えます。
コーヒー派の19%は、どんな朝を過ごしているのか
少数派のほうも見ておきます。19%という数字は、25,000人規模で見れば5,000人近くいる計算です。
朝にコーヒーを選ぶ理由はいくつも考えられます。家族の誰かが毎朝淹れていて、その匂いのなかで育った人。仕事や勉強の前に、一杯飲むところまでが起動の手順になっている人。単純に、そうしないと頭が動かない人。あるいは飲みたいから飲んでいるだけで、目覚めとは何の関係もない人もいるでしょう。共通しているのは、朝に数分のゆとりがあるか、なくても確保している点かもしれません。
ここで一度、数字の取れ方そのものを疑っておきます。リカイドの質問には運動会や体育の思い出を聞くものが多く、遊ばれ方も友達同士のやりとりが中心です。回答者に若い層が厚い可能性は十分にあります。もしそうなら、コーヒーが日常に入っていない人が多いのは自然なことで、この19%は世の中全体の朝の風景とはずれているかもしれません。
ただ、この質問に関しては、盛りの方向が逆に働く点も指摘できます。リカイドの答えは友達に見られる前提です。見栄えを気にするなら、お茶や水よりコーヒーのほうが大人びて見えるはずで、盛るならコーヒー側に寄ります。それでも19%にとどまったということは、この数字は正直な下限に近いと考えてよさそうです。
自分は毎朝何を飲んでいるか。案外、隣にいる人のそれを知らないまま何年も過ぎていきます。聞くほどのことでもない小さな習慣ほど、当てっこにすると意外と外れます。

