

リカイドの2択「日記・記録は?」に20,632人が答えて、「続かない」が80%、「つけてる・つけたい」は20%でした。日常・習慣ジャンルの100問のなかで、15番目に片側へ寄った質問です。
注目したいのは選択肢の書き方のほうです。少数派側は「つけてる」ではなく「つけてる・つけたい」。実際にやっている人だけでなく、やりたいと思っているだけの人まで数えていい、かなり甘い枠です。それでも2割にとどきません。この2割の中に、実際に続いている人が何人いるのかは、この質問だけでは分かりません。
続かないのは、日記だけではありませんでした
同じ集団に、似た形の質問がいくつも出ています。「お金の管理は?」で家計簿やアプリをつけている人は19%。「寝る前のルーティンは?」でストレッチやケアをする人は20%。「筋トレは?」は「三日坊主」が76%、「ヨガ・ストレッチは?」に至っては「気が向いたら」が85%です。「毎日のルーティンは?」でも「決まってる」は26%どまり。
数字がここまで揃うと、日記だけの話ではなくなります。中身が何であれ、毎日おなじことを自分の意思で繰り返す形式になった瞬間、この集団の8割が脱落する。書く対象が今日の出来事でも支出でも体でも、結果はほとんど変わりませんでした。


それでも記録は、しっかり残っています
ところが、同じ人たちが記録をまったく残していないかというと、そんなことはありません。
「スクショは?」では「すぐ撮る」が78%。「スマホの写真は?」は「何千枚も放置」が57%。撮ったものが整理されていないだけで、量そのものは膨大です。ここで効いているのは意志の強さではなく、工程の数のように見えます。スクリーンショットは、撮ろうと決めてから残るまでが1回の操作で終わります。日記は、机に向かう、ノートを開く、今日を思い出す、言葉にする、と工程が四つも五つも挟まる。8割が落ちたのは記録という行為ではなく、そこに至るまでの手順だったのかもしれません。
ただし例外もあります。「予定は?」では「手帳・カレンダーに書く」が63%で、こちらは多数派です。同じ「書く」なのに結果が逆になる。違いは、書かなかったときに困るかどうかでしょう。予定は書き忘れると人に迷惑がかかりますが、日記は書かなくても明日は普通に来ます。締め切りのない記録から順に消えていく、という順序で見ると筋が通ります。
「つけてる」と言いにくい場面もあります
続いている少数派についても、決めつけずに考えたいところです。毎日きっちり書いている人ばかりとは限りません。週に一度だけまとめる人、体調や通院の記録だけを残している人、仕事の都合で書く習慣がある人、書く場所が最初から開きっぱなしになっている人。「続いている」の形は、たぶん想像よりばらけています。
そしてもうひとつ、リカイドという場所の性質も混ざっている可能性があります。この2択は、自分の答えを友達に当ててもらう遊びの中で選ばれています。「続かない」は8割の側なので、選んでも笑い話で済む。逆に「つけてる」は、相手によってはすこし真面目に聞こえる答えです。自虐は選びやすく、できている報告は選びにくい。その差が数ポイントぶん、この結果に乗っていてもおかしくありません。
もっとも、それを差し引いても8割は8割です。日記が続かないことを気に病んでいる人がいるなら、少なくともこの20,632人の中では、あなたは完全に多数派の側にいます。

