この記事も、たぶんスマホで読まれています。
リカイドの2択「スマホ時間は?」に22,748人が答えて、「長い自覚あり」が92%。「意外と短い」は8%でした。日常・習慣ジャンルの100問のなかで3番目、6ジャンル600問全体でも4番目に片側へ寄った質問です。しかもこの票のほとんどは、まさにそのスマホの画面をタップして投じられています。自分のスマホ時間を、スマホ時間を使って申告したかたちです。


自覚があることと、直したいことは、別の話です
「長い自覚あり」という言い方には、うっすら反省の気配があります。ただ、ほかの2択を並べていくと、その気配はあまり見当たりません。
「寝る前は?」では「ついスマホを見ちゃう」が9割。「通知は?」は「すぐ確認」が4人に3人。「歩きスマホは?」も同じくらいの割合で「しちゃう」が選ばれ、「SNSチェックは?」では「朝いちでする」が6割強でした。起きた直後から寝る直前まで、しかも歩いている最中まで、この集団はスマホを手放していません。
決定的なのは「通知が全部消えたら?」という質問です。「正直ちょっとうれしい」は3割で、「来ないと寂しい」が7割を占めました。長いという自覚があり、その自覚に少しの後ろめたさもあるのに、通知が止まると困る。減らしたいのは時間であって、つながりではない、という順番になっているようです。



「意外と短い」8%は、何を基準にしているのでしょう
この2択には、何時間から長いのかが書いてありません。基準がないまま、全員が自分の感覚だけで答えています。
そうなると8%の中身は、おそらく一種類ではありません。実際に触っている時間が短い人もいれば、仕事や学校の都合でそもそも持ち歩けない人もいるはずです。周りがもっと見ているので相対的に短く感じている人もいるでしょう。スクリーンタイムの数字を実際に確認したうえで「短い」と答えた人は、そのなかでもさらに少数だと思われます。
逆も同じです。92%のなかにも、1日2時間で長いと感じている人と、6時間を当たり前だと思いながら長いと認めている人が混ざっています。この質問が測っているのは分数ではなく、自分のスマホ時間に対する後ろめたさの有無に近い。後ろめたさを持っている人が9割を超えた、と読むほうが実態に合っていそうです。
リカイドで聞いたから、この数字になった可能性
同じ質問でも、集める場所によって結果はかなり変わるはずです。
リカイドはスマホで遊ばれる前提のサイトで、しかもクイズは友達に送って答え合わせをするものです。回答者はもともとスマホと仲がいい層に寄りますし、夜遅い時間帯に遊ばれることも多い。「意外と短い」を選ぶ人が構造的に少なくなる場所だと言えます。
もうひとつ、答えが人に見られる前提だという事情もあります。「長い自覚あり」は笑いになる自己申告ですが、「意外と短い」はうっかりすると自慢か説教のように読まれかねません。作った本人の答えが友達に開示される仕組みのなかで、後者を選ぶには少しだけ勇気がいる。92%には、そのぶんの上乗せが入っていると考えたほうが自然です。
とはいえ、9割超えを丸ごと場所のせいにするのも無理があります。少なくとも、自分のスマホ時間を短いと言い切れる人はかなり珍しい、というところまでは言えそうです。手元の時間の使い方は、聞かれないと一生話題にならない類の話でもあります。

